冷たい風が吹く中、上映会に足をお運びいただきました皆さま、誠にありがとうございました。2作品の上映&監督トークは無事に終了いたしました。

1作目は『生きて、生きて、生きろ。』。島田陽磨監督にお話いただきました。

取材のきっかけは、ご家族のルーツが舞台となった南相馬にあることだそう。震災から10年以上が経ち、ハード面での復興が進む時に報道される程度になってきており、今現在の福島の姿を映したいと本作の制作にあたったとお話いただきました。

メインの被写体となった蟻塚先生はとても穏やかで患者さんとどこまでもフラットに接し、先生自身が患者さんに救われているんだと言葉にする姿勢がおありの方、そして米倉さんは人と距離を取ることで関係を保っている今の時代に逆行した、人とのコミュニケーションを重視する行動力のある方である方だと。また、患者さんについては、テーマがとてもセンシティブな分、名前も仮名で、モザイクもかけるつもりでいたところ、ご本人たちからありのままの姿を伝えて欲しいと強くご希望をいただき、加工することなく映画の完成となったとのことでした。

タイトルは脳死するほど考え抜いて作ったもので、困難な状況にであれ生きていって欲しいという強い思いを込めたとお話いただきました。

2作品目は『拳と祈りー袴田巌の生涯ー』。

笠井千晶監督は静岡放送の駆け出しの記者だったころからテレビの取材を含め23年間撮り続けていて、秀子さんとも個人的なお付き合いもある関係であるとのこと。テレビの取材として撮った映像はとても高い使用料がかかるため、ほんの一部をのぞいて個人的に取材を続けて撮った映像をまとめる形になったそうです。その中で袴田さんが釈放され、秀子さんと枕を並べてホテルで寝ている姿を見た時に、この二人は枕を並べるというささいなことをするために47年という年月を費やしてきていて、この瞬間を見た時に、必ず作品にして世に出さなくてはならないと決意されたとお話いただきました。

また、袴田巌さんについてメディアが扱っているのは事件が起きてから。その前の30年間、袴田さんは事件とは無縁の普通の人生を送っている。その30年も今回の映画では丁寧に描きたかったと語られていました。

それぞれの監督から制作の経緯や裏話などとても貴重なお話をたっぷりと聞くことが出来、より映画への理解や深みが加わった時間となりました。両作品とも上映時間が長かったにも関わらず、ほとんどの方がトークを最後までお聞きいただいていたのが印象的でした。

さて、次回は映画祭、7月20日、21日に開催が決定!作品の発表は4月下旬ごろを予定しております!

第11回浦安ドキュメンタリー映画大賞2024投票受付中!

2024年は年頭に発生した能登での地震ほか、ウクライナやパレスチナでは引き続き紛争が続く一年となりましたが、そんな中で、皆様どんな映画をご覧になりましたかでしょうか。
素晴らしい、心に残るドキュメンタリー映画にみんなで喝采を送ろうと、10年前から創設した「浦安ドキュメンタリー映画大賞」、今回で11回目となります。 2024年にあなたがご覧になったドキュメンタリー映画の中でおすすめの作品(3本まで)を教えて下さい。みなさまの投票だけで決定する賞ですので、是非ともご協力をよろしくお願いします。投票お待ちしております!映画大賞について詳細はこちら

Vol.54『荒野に希望の灯をともす』DVD版上映に伴う、ペシャワール会への寄付金額のご報告

2023/11/26に開催された、うらやすドキュメンタリーテークVol.54 『荒野に希望の灯をともす』DVD版、『愛国の告白ー沈黙を破るPart2』にご来場いただきまして誠にありがとうございました。会場に設置したペシャワール会へのカンパ箱からの寄付、また『荒野に希望の灯をともす』DVD版の上映に伴う収益をペシャワール会へ送金が完了しましたことをご報告いたします。

・カンパ箱への寄付 29,800円

・上映会収益(『荒野に希望の灯をともす』分) 13,653円

寄付にご協力いただいた皆さま、ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました!

「浦ドキュコラム」ページ更新中!

サポーター会員向けに発行しているサポーター通信で、発行当初から連載している好評コラム「SF・ミーツ・ドキュメンタリー!」のバックナンバーを本サイトに掲載中。浦ドキュスタッフで自称?SF研究家のDr.G.Hotterが独自の視点でSFドキュメンタリー映画を斬ります。サポーター通信では紙面の関係で掲載できなかった内容も盛り込まれておりますので、是非ご笑覧下さい!
また、コロナ禍で自粛生活が続く皆様に、浦ドキュスタッフが自宅で視聴をオススメするドキュメンタリー映画を5作品もご紹介中です。お時間ありましたらDVD、配信でぜひご覧下さい。
ページはこちら

お知らせ

  • vol.57『「生きて、生きて、生きろ。』『拳と祈り-袴田巖の生涯-』は無事に終了いたしました。(2025/2/24)
  • vol.56『教育と愛国』(シール投票1位作品)は無事に終了いたしました。(2024/11/3)
  • 2024年第10回うらやすドキュメンタリー映画祭は無事に終了いたしました。(2024/7/13、14、15)
  • 2023年第10回浦安ドキュメンタリー映画大賞受賞作品は『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』 に決定!
  • vol.55『「生きる」大川小学校津波裁判を闘った人たち』は無事に終了いたしました(2024/2/23)
  • vol.54『荒野に希望の灯をともす』DVD版、『愛国の告白―沈黙を破るPart2―』は無事に終了いたしました(2023/11/26)
  • 第9回うらやすドキュメンタリー映画祭は無事終了いたしました(2023/7/7,8)
  • 浦安ドキュメンタリー映画大賞2022は『教育と愛国』
  • vol.53『地球で最も安全な場所探して』は無事終了しました(2023/2/23)
  • vol.52 特集上映「けったいなのは彼らか、それとも私たちか?」は無事終了しました(2022/10/16)
  • vol.51『水俣曼荼羅』は無事終了しました(2022/6/5)
  • vol.50記念上映会は無事終了しました(2022/3/6)
  • vol.49『デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング』は無事終了いたしました(2021/12/5)
  • vol.48『東京干潟』は無事終了いたしました(2021/9/20)
  • vol.47『プリズン・サークル』は無事終了いたしました(2021/7/10)
  • vol.46『なぜ君は総理大臣になれないのか』は無事終了いたしました(2021/4/29)